硬水と軟水の違いについて

日本のお水はやわらかい水と呼ばれる軟水である、という事はよく知られて
いる話ですが、実は地域によっては水道水の中にも硬水があるってご存知でし
たか?

そもそも水の中にはカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム
等のミネラルが含まれていますが、そのうちカルシウムとマグネシウムの量を
表わすのに「硬度」という言葉を使っています。そして硬度120mg/L未満を
「軟水」、120mg/L以上を「硬水」としているのです。


これは世界保健機構(WHO)の基準なのです。おもしろい事に、この硬度を都道府県別に見ていくと、一番硬度の低いのは広島県の19mg/L、一番高い硬度は埼玉県の108mg
/Lと違いがあります。


さらに地域を細かく見ていくと、120mg/L以上の水を浄水している地域は日本中広く分布しているのです。
もしかしたら日頃使用している水道水が硬度が高い硬水の可能性もあるのです。

興味のある方は地域の水道局のホームページなどを調べてみて下さい。

この硬度の数値は一般的にはヨーロッパの国々の方が高くなっています。ドイツのミュンヘン、スペインのグ
ラナダでは硬度が300mg/L以上もある地域もあるほどです。

そもそも水は雨水や雪解け水が地下の岩盤を流れ、浸透していくことによって、岩に含まれている鉱物を溶かしていきます。

ヨーロッパなどではミネラルを含む石灰岩が多く、地下に水がとどまっている時間も長いためミネラル分を多く含む硬水となるのです。

一方日本はミネラル分の少ない火山地帯が広がり、地下に滞留している時間も短いため、軟水となるのです。この軟水と硬水の違いは食文化に大きな
影響を与えています。硬水はミネラル分が多いため、料理にはあまり向きません。

そのため西洋料理は水でゆでる等の方法は取らずに、蒸したり、焼いたり、いためる調理法なのです。

牛乳やワインで煮込む事が多いのも、納得できますね。軟水が多い日本では、古くから水を使った調理法が多く、だしを取ったり、
ゆで物、煮物などがあります。

ヨーロッパの中でも硬度がそれほど高くないイギリスは調理法も違ってくるのです。また紅茶が発達したという事も同じ理由と
いえます。紅茶を硬水を使用して入れると、黒く濁ってしまい、おいしくありません。酒類に関しても発達が違っています。

日本酒は水の質によって品質が左右されます。多く利用されているのは中硬水です。含有される成分によって
発酵の進みが違ってくるため、軟水、硬水の違いをうまく利用する事によって、
様々なタイプの日本酒が作られています。

日本と同じ島国のイギリスで発展したのがウィスキーです。ウィスキーも水の品質がきめてになります。
ヨーロッパの多くの国ではワイン作りが発展しています。

ワインはぶどうを発酵させて作るので、ぶどうに含まれている水分と糖分から作られます。そのため水の影響を受けないのです。

このように硬水、軟水の違いが文化、調理法、日常の習慣ですら変えていくのです。最近では、ミネラルウォーターを使用する事が多くなって
いますが、このように軟水、硬水の特徴をうまく知っていくことにより、よりおいしく水を利用することができます。

日常の調理には軟水を使用する方がよりおいしくなりますが、肉を煮込む場合などは硬水を利用することによって、
あくが取り除きやすく、煮くずれしません。

あるいはそのまま飲む場合は硬水の方がミネラルをたっぷり摂取することができ、健康的です。このように用途により使い分けるといいですね。


























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